生命は進化の産物ではない。生命はデザインの産物である。

生命の謎
ドーキンス『盲目の時計職人への反論』

 ●著者 中川 豪
 ●定価:1600円+税
 ●サイズ:四六判、304ページ
 ●発行:アートヴィレッジ
 ●2020年1月20日 第1刷発行

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドーキンスの7つの間違い

本書は、ドーキンスの『盲目の時計職人』の間違いを次のように指摘しています。 ダーウィニストの皆さん、ドーキンスファンの皆さん、次の指摘に反論できますか?

1.「生命は自然選択によって生じた」
ドーキンスは、生命は自然選択によって生じたと説明しています。しかし、自然選択は自己複製系が存在しなければ働かないため、自然選択が自己複製系=生命を生み出すことはあり得ません。つまり、ダーウィン進化論は生命の起源を説明できないのです。  ドーキンス自身もこの問題に気付いたようで、結局は「生命は偶然によって生じた」と結論しています。しかし、それがあり得ないことは、彼自身が説明したのです。


2.「DNAやRNAが複製されれば生命は生じる」
 ドーキンスは、DNAやRNAが複製されれば生命は生じると説明しています。しかし、PCRやスピーゲルマンの実験では、DNAやRNAが何度も複製されますが、生命は進化しません。それどころか、最初にあった情報すら失われています。  ドーキンスはこの問題に全く気付いていないようで、『利己的な遺伝子』でも『盲目の時計職人』でも、この説明を繰り返しています。本書では、その間違いを指摘するとともに、なぜ進化が起こらないかも説明しています。


3.「生命の起源はもはや謎ではない」
 ドーキンスは、生命の起源はもはや謎ではないと豪語しています。しかし、彼は生命の中枢にある自己複製システムの起源を全く説明していません。特に、DNAからタンパク質を合成する仕組みの起源は難問で、どの科学者も全く説明できません。つまり、生命の起源は科学では手も足も出ない謎なのです。


4.「自然選択は高度な情報を生み出す」
 ドーキンスは、自然選択は高度な情報を生み出すと言います。彼は、自然選択を模したプログラムによって、シェイクスピアの一節を生み出しました。しかし、情報を持たない文字列が複製されている点、あらかじめ目標を設定している点、各段階に明確な改善がない点で、自然選択とは程遠いものです。これだけでも、ドーキンスが自然選択について何も理解していないことがわかります。


5.「自然選択は複雑な機構を組み立てることができる」
 ドーキンスは、自然選択を「盲目の時計職人」に例えています。自然選択は将来を見る眼を持たないが、時計のように複雑なものを組み立てるという意味です。しかし、彼は複雑な機構がどうやって進化したのか全く説明していません。例えば、ドーキンスは眼の進化について説明していますが、視細胞の中で起こる複雑な反応系の進化は全く説明していません。つまり、視力そのものを生み出す仕組みについては何も説明できないのです。


6.「化石記録のギャップは進化論で説明できる」
 ドーキンスは、化石記録で新種が突然に現れる現象を説明しています。しかし、もっと深刻な問題は、種よりも高次の分類群(科、目、綱、門など)が突然に現れる現象です。ダーウィンもこの現象には悩んだほどです。ドーキンスはこの問題を全く説明しておらず、見て見ぬ振りをしているようです。  ちなみに、G.G.シンプソンはこの問題に挑戦しましたが、彼の説明も矛盾だらけであることを本書は指摘しています。つまり、化石記録における大きなギャップは、進化論では説明できないのです。


7.「進化の決定的な証拠は遺伝言語である」
 ドーキンスは、全ての生物が共通の遺伝言語(DNA→タンパク質合成システム)を使うことが進化の決定的な証拠だと言います。しかし、本書で説明するように、そのシステム自体が進化論では絶対に説明できないのです。つまり、進化論は、そのシステムを持つ全ての生物の起源を説明できないということです。これは進化の最大の証拠とされていますが、実は進化の最大の反証なのです。

「生命は進化の産物ではない。」
「生命はデザインの産物である。」
つまり、ダーウィン進化論を否定し、デザイン論を証明するということだ。
本書は、ダーウィ ン以来一五〇年以上続いた論争に完全な決着をつけるものだ。
                             ――はじめにより

もくじ
まえがき
 1.不思議なロボット
 2.生命の謎
 3.二つの答え
 4.『盲目の時計職人』
 5.エビというロボット
 6.論争に決着をつける
第1部 生命とは何か
第1章 生命とは何か?
 1・1 不思議な存在
  1.不思議な存在
  2.タコの魔法
  3.生命の正体
  4.生命の謎は解けたのか?
 1・2 生命とは何か?
  1.生命の複雑さ
  2.生命の機能
  3.自己複製機械
  4.ジョン・フォン・ノイマン
  5.ノイマン型の自己複製機械
  6.生命の定義
  7.事実は小説より奇なり
第2章 細胞の仕組み
 2・1 DNA―タンパク系
  1.タンパク質
  2.DNA
  3.RNA
  4.暗号を利用するシステム
 2・2 タンパク質を作る
  1.遺伝子にスイッチを入れる
  2.タンパク質を作る
  3.タンパク質の加工と輸送
 2・3 細胞の様々な機能
  1.エネルギーを利用する
  2.様々な物質を作る
  3.膜の機能
 2・4 細胞分裂
  1.DNAの複製
  2.DNAの分配と細胞質分裂
  3.各過程の制御
 2・5 完全な自己複製機械
第3章 多細胞生物の仕組み
 3・1 様々な細胞
  1.視細胞
  2.神経細胞
  3.筋細胞
  4.膨大な細胞からなるシステム
 3・2 神経系
  1.映像を見る
  2.体を動かす
  3.ネコのコンピューター
 3・3 発生
  1.発生のメカニズム
  2.ライフゲーム
  3.ミツバチの卵を作れ
 3・4 最大の謎
第2部 生命の謎
第4章 生命の謎
 4・1 生命と情報
  1.情報
  2.情報処理システム
  3.問題の焦点
 4・2 生命は偶然か
  1.情報は偶然生じない
  2.生命は偶然ではない
 4・3 生命は必然か
  1.自己組織化
  2.カオスの縁
  3.散逸構造
  4.カウフマンネットワーク
  (1)生命の起源のモデル
  (2)発生のモデル
  5.生命は必然ではない
 4・4 生命の謎
  1.情報は科学では説明できない
  2.情報処理システムは科学では説明できない
  3.生命の謎
第5章 デザイン論と進化論
 5・1 生命と目的
  1.目的の問題
  2.生命に目的はあるか?
  3.目的は科学で説明できない
 5・2 デザイン論
  1.ペイリーの『自然神学』
  2.生命とコンピューター
  3.デザイン論の根拠
  4.デザイン論は謎を解決する
  5.デザイン論の問題
 5・3 ダーウィンの進化論
  1.自然選択
  2.突然変異
  3.突然変異と自然選択
  4.進化論の広がり
 5・4 自然選択
  1.偶然と必然
  2.サルとシェイクスピア
  3.ダーウィン革命
  4.ダーウィン進化論への疑問
第3部 進化論の問題点
第6章 生命の起源
 6・1 タンパク質と核酸の起源
  1.注意すべきこと
  2.タンパク質はできるか?
  (1)アミノ酸の生成
  (2)アミノ酸の重合
  (3)タンパク質はできない
  3.核酸はできるか?
  (1)ヌクレオチドの材料
  (2)ヌクレオチドの生成
  (3)ヌクレオチドの重合
  (4)核酸はできない
  4.生命の材料はできない
 6・2 情報の起源
  1.ニワトリと卵の問題
  2.スピーゲルマンの実験
  3.自己複製と自然選択
  4.情報に依存する複製
  5.複製子のシナリオ
  6.自然選択は生命を生み出さない
  7.ダーウィン進化論の危機
 6・3 細胞の起源
  1.根本的な問題
  2.相互依存
  3.最大の難問
  4.生命は段階的に進化するか?
  (1)コアセルベート
  (2)裸の遺伝子
  (3)RNAワールド
  (4)粘土説
  (5)生命は段階的に進化しない
  5.とどめの一撃
  6.ノイマン型は進化の産物ではない
 6・4 生命は自然発生しない
  1.生命は自然発生しない
  2.将来、解明されるか?
  3.なぜ信じられるのか?
  4.進化論の崩壊
第7章 大規模な進化
 7・1 誤解による革命
  1.進化とは何か?
  2.小規模な進化と大規模な進化
  3.なぜ受け入れられたのか?
 7・2 進化のメカニズム
  1.二つの条件
  2.ドーキンスの説明
  3.文章は進化するか?
  4.自動車は進化するか?
  5.ダーウィン流進化の限界
  6.説明の難しい例
  (1)ヒラメの眼
  (2)昆虫の変態
  (3)飛行
  (4)真核細胞
  (5)有性生殖
  7.単純化できない複雑さ
  8.外適応
  9.ホルモン
  10 .ホルモンは進化するか?
  11 .外適応の失敗
  12 .ダーウィン進化論の欠陥
  13 .ダーウィン進化論は説明しない
  14 .ダーウィンよ、さようなら
 7・3 進化の証拠/ 236
  1.共通性
  2.連続性
  3.化石
  4.種は突然に
  5.高次分類群は突然に
  6.シンプソンの説明
  7.化石記録は進化を示すか
  8.進化の証拠は十分か
  (1)DNA―タンパク系
  (2)系統樹
  (3)化石
 7・4 進化は事実か
第4部 デザイン論再び
第8章 デザイン論再び
 8・1 進化論の失敗
  1.自然選択は原因を説明しない
  2.全ては偶然
  3.ダーウィニストの勘違い
  4.ダーウィン進化論は否定された
  5.自然選択は答えではない
 8・2 デザイン論再び/ 272
  1.デザイン論再び
  2.ノイマン型の自己複製機械
  3.チューリングマシン
 8・3 神は信じられるか
  1.神の問題
  2.唯物論は正しいか?
  3.神は信じられるか?


  

  

  

           

著者プロフィール
中川 豪(なかがわ こう)
京都大学農学部大学院修士課程修了。専門は魚類学。
Institute for Creation Researchで創造論を学んだ後、本書の執筆を始める。
現在は高校の理科教員。

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