にしむら珈琲店の歴史と魅力をたずねる…

神戸っ子の応接間

─ 川瀬喜代子と神戸にしむら珈琲店 ─


著者: 日野嗣士(ひのつぐし)
定価: 1300円+税
サイズ: 四六判、192ページ
発行: アートヴィレッジ  2017年1月
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にしむら珈琲店。神戸を代表する喫茶店といえば、この店の名をあげる人が多いのではないだろうか。昭和23年、戦争の傷跡が残る神戸の焼け野原で、飲食店勤務も接客業の経験もなかった女主人、川瀬喜代子は幼い我が子を食べさせるために珈琲店の看板を掲げる。型にはまった接客でなく、大切なお客様が我が家を訪ねて来てくれた喜びの気持ちで迎えたい。その発想は応接間で客をもてなすものに近かった。70年を経た今も、創業当時の理念が引き継がれているからこそ、神戸っ子たちは大切な家族や友人と、珈琲の味と香りを愉しみ、語らう場としてこの店を選ぶ。「私たちはお客様の大切な思い出や物語の中で仕事をさせていただいているのかもしれません。幸せなことです」というベテラン従業員の言葉が心に響く。セルフサービス型のカフェが主流の昨今、昔ながらのフルサービスが若い世代にも新鮮さを感じさせる。勤続年数が30年や40年という従業員と共に、将来は自分の店を持ちたいと夢を抱く若いスタッフも多数頑張っている。珈琲の香りに包まれて、日々たくさんの物語が生まれるこの店の歴史と魅力をたずねることができる一冊。飲食業や接客業に携わる方たちにもお勧めしたい。

著者プロフィール
日野嗣士(ひのつぐし)
1961年生まれ。ライター、エディター、プランナー、デザイナーとして、健康、美術、動物、料理、旅行など、幅広いジャンルの出版に携わる。とくにハートウォーミングな企画・取材・執筆・編集を得意とする。


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