A MEANINGFUL WORLD

  『意味に満ちた宇宙』
―芸術と科学が明らかにする自然の叡智―


 ●著者: ベンジャミン・ワイカー
       ジョナサン・ウィット

 ●訳者: 創造デザイン学会
     (原田正・高木哲一・渡辺久義)

 ●サイズ: A5版  376ページ

 ●定価: 2760円(税込)

 ●発行: 2008年 6月

           (送料300円)

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我々は、人間というもっとも不思議な被造物を含むこの自然界の深い輝く栄光に対して、自然な驚きを喚起したいと願っています

しかしこの『意味に満ちた宇宙』というタイトルの意味は何でしょうか。西洋においては数世紀にわたって、ある種の鉛のような唯物還元主義が知識人の心を支配してきました。そのような還元主義の教えるところでは、世界は全然すばらしい所ではありません。それは純粋に不合理な、敵対的ですらある自然の諸力の偶然の産物です。宇宙も我々の世界も、我々自身の人生さえ無意味だと教えます。

(…中略…)

このスリリングな旅の最後に、我々は自分がじつは「意味に満ちた宇宙」、
意味と栄光にあふれる世界に住んでいること、そしてそれは、神聖なものの創造的叡智による産物でしかありえないことを発見するでしょう。

(日本語版への序より)





ベンジャミン・ワイカー 
(Benjamin Wiker)
ディスカヴァリー研究所上級研究員、聖書神学セントポール・センター上級研究員。近著として、10 Books that Screwed Up the World: And 5 Others that Didn't Help (Regnery, 2008)(『世界を台無しにした10冊の本、および役立たずの5冊』)、Answering the New Atheism: Dismantling Dawkins' Case Against God (with Scott Hahn; Emmaus, 2008)(スコット・ハーンと共著『新無神論に答える――ドーキンズの神誹謗論の解体』)。ヴァンダービルト大学より博士号取得、マーケット大学、セントメアリー大学、トマス・アクイナス・カレッジ、およびフランシスコ大学で教えた。現在、専ら執筆業。ワイカー博士とその著書について詳細は、www.benwiker.com を参照のこと。


ジョナサン・ウィット 
(Jonathan Witt)
ディスカヴァリー研究所上級研究員、アクトン研究所研究員。ラボック・キリスト教大学の終身教授職を退職、カンザス大学より批評理論の博士号を取得、Touchstone、Philosophia Christi、Literature and Theology各誌に学術論文を発表している。科学ドキュメンタリー映画Privileged Planet (2004) の脚本制作に参加、また映画The Call of the Entrepreneur (2007) およびThe Birth of Freedom (2008) の脚本を書いた。共著としてTraipsing into Evolution (2006)――IDをめぐる「ドーヴァー裁判」判決の実態の調査報告――があり、インテリジェント・デザインに関する全米各放送局のラジオ番組に出演した。The Seattle Times、The Albuquerque Journal、The Kansas City Starといった米各新聞に署名記事を書いている。


目次

日本語版への序

訳者解説

序章

第1章 意味に満ちているのか無意味なのか
 意味のない宇宙の嫡子、ニヒリズム
 ニヒリズムの流行と陳腐化
 「並べただけの部品」は自動車ではない!
 生命の起源には作者の"指紋"がある
 知るべき情報がないという「意味不明」
 ボンネットを開けても管や箱ばかり!?
 好意ある神による知的支配 …それはありえない?
 無意味なデータの意味を読み解こうとする!?
 「意味の蜃気楼」に取りつかれた狂人
 自然界の叡智と人間の叡智
 人間の叡智の発達を予想していた「元素の叡智」
 無意味は意味に寄生し、悪は善に寄生する

第2章 『ハムレット』と意味の探求
 百万匹のサルが百万年キーを叩いたら…
 自然選択が知性を生み出すことができる!?
 デザインされている"ように見える"?
 あまりにも豊かな『ハムレット』
 ドーキンズの強引な手法
 「生物はすべて化学文字に還元できる」という思い込み
 「眼」は組み立てブロックの1個か?
 フロイト流解釈の『ハムレット』と、それに続く同様の試み
 我々は「利己的な遺伝子」の生き残りのための機械?
 パンダの指が内側に曲がらないのはデザイナーの失敗?
 「眼」だけを考えて「見ること」を考えない進化論者
 多くのことを説明するが、すべてを省略する狂人論理

第3章  シェークスピアと叡智の要素
 シェークスピアは有神論者であるのに、その研究者たちは…
 シェークスピアは、フロイトもマルクスもダーウィンも超越する
 我々はシェークスピアを"経験する"必要がある
 インテリジェント・デザインの痕跡を隠す?
 シェークスピアにおいては「詩人」と「ミューズ」が愛し愛される
 巧みに考案されたミランダの最初のせりふ
 "神"を演じようとしたプロスペロ
 せりふ冒頭の "If'" の意味するもの
 叡智の基準としての"深さ"と"明晰"
 "調和"と"優美"
 シェークスピアの自伝的独白と深い謎

第4章  叡智の幾何学
 ダーウィニズムで説明できない数学能力
 ダーウィニズム信奉者の矛盾
 ユークリッドの叡智を体験せよ
 内なる知への衝動と外なる秩序
 唯物進化論では説明できない内在的な美
 自然科学における数学の有効性という神秘
 宇宙の意味は数学を通じて現れるが、数学の中にはない
 現代の混乱の源でもある数学の有効性、元凶としての叡智の否定

第5章 元素の周期表――多くの著者による傑作
 発見されるのを待っている化学の秩序
 化学のドラマの発見へ人間は誘惑・強制された
 自然を研究する動機は「美しいから」!
 古代の科学者は我々が考えるより合理的だった
 現代によみがえるアリストテレスの「形相」
 職人と哲学者の合体、錬金術師
 パラケルスス、錬金術から化学治療へ
 ボイルの開いた運命的な道、真理という「聖杯」
 元素とは何か――ボイルの与えた定義
 知的飛躍の契機となった水
 酸素発見までの産みの苦しみ、「燃素説」
 「燃素なんて存在しない」――ラボアジエの巧妙な装置
 ラボアジエの功績と、訪れた元素の「発見ラッシュ」
 電気分解の登場、秩序の予想に応える自然
 元素の作るパターン、人間の能力に合わせてくれる自然
 パターン好きの人間が自然のパターンを探り当てる
 "見つかるはずの元素"の予言――メンデレエフの直観
 自然のデザインを発見するようにデザインされた人間

第6章 発見のためにデザインされた宇宙のわが家
 生きることと科学的発見をともに可能にする宇宙的微調整
 反人間原理の霧を破って現れてきた人間原理
 宇宙そのものが還元不能の複雑性をもつ
 驚くべき精度で調整されていた「ビッグバン」と元素
 もし0.5パーセント狂っていたら…
 「メタル・リッチ」な星が生まれた限られた時間と空間
 あまりにも"豊か"な地球と太陽
 驚くべき関係を維持する惑星、そして大気
 酸素や温度の絶妙なバランスと奇跡的な視覚
 大気における「全面対応的適合性」
 あたり前ではない火、植物のないSF惑星のウソ
 人間原理の観点を抜きにして宇宙は理解できない
 「弱い人間原理」と「多宇宙理論」の愚かしさ

第7章 元素の叡智
 「絶妙に考案された」周期表と元素の内部
 "色"は決して非現実的ではない!
 「理解できる」ようになっている自然界の秩序の不思議
 「最高の作品」はすべての特質において最高値はとれない
 自然の秩序を垣間見る者が狂喜するのはなぜか
 感覚器官を通じて真理を見出す化学
 生命のドラマのためにすべてが微調整された宇宙
 生命のために最適値をとる炭素
 叡智の最高のデザインを表す水
 生命に不可欠な水の比熱、気化熱、融解熱…
 人体でも地球全体でも、生命を循環させる水の驚くべき能力
 化学元素の究極的な高みは「生物」である
 壮麗で壮大な宇宙レベルの交響曲!

第8章 生きた細胞の再浮上
 生命を消し去る生物学
 すりつぶすだけで生命は研究できるか?
 唯物還元主義には思い通りやらせ、自滅させよ
 進化論はダーウィンに始まるのではない
 科学が細胞というブラックボックスを開いてみると…
 生命の発生した"化学スープ"という仮説
 確信的マルキストはダーウィニズムを唯物論の知的完成点とした
 エンゲルスに忠誠を尽くしたオパーリン
 "前生命的スープ"の存在を要請する唯物論
 "神が存在しないために"発明したスープがもたらしたもの
 確率上の障害などを超えた問題
 "生きた"統一性のトップダウンの働き
 DNAが先か、タンパク質が先か…
 いつか、どこかで現れるかもしれない?
 かりにタンパク質を作り出したとしても…
 複雑で絶妙にデザインされた自然界――唯物論の破綻

第9章 生きた生物の復活
 科学は"無意味から意味を救い出す"? 
 唯物論の破綻は自然界の「意味」に光を当てた
 生物は"化学信号のシンフォニー"
 細胞にも細胞間にも目的論的統一がある
 生物における時空的統合性と、構造主義者たちの再考
 遺伝子は「偉大な魔神」ではなかった!
 分類学の健全化
 言語は日常の現実に根ざしている!
 生物の現実性が否定され、言語が意味を失う!
 数の根拠さえ切り崩すダーウィニズム
 今、宇宙の深い「意味了解可能性」が科学者を畏怖させている
 還元主義の崩壊によって本来の科学が蘇生する

第10章 物質の終わり――意味に満ちた宇宙
 再び自己主張をしはじめた自然の叡智
 バラは表面だけ美しいのではない
 我々は我々を超える存在によって、導かれ配慮されている
 唯物論は現代のフロギストン説
 自ら作った「金の仔牛」に執着すると…
 デカルトと彼を批判したデリダに共通する間違い
 デリダの思いがけない貢献
 謙虚さが科学的発見を呼び込む
 悪が存在するから神を信じられない?――逆説と神秘

 

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